「長期エネルギー需給見通し(エネルギーミックス)」に対する意見

資源エネルギー庁長官官房総合政策課
 長期エネルギー需給見通し策定に向けた御意見の募集について

パブリックコメントを提出いたしました。

該当箇所 1.長期エネルギー需給見通しの位置づけ 2.策定の基本方針
意見)3.11原発事故の教訓を踏まえ、今こそ新たなビジョンを持って省エネと再生可能エネルギーによるエネルギー政策の大転換をはかり、エネルギーミックスを原発ゼロ社会の実現を前提に策定すべき
理由)事故後の電気料金の高騰、膨大な化石燃料費用が海外に流出する状況を招いたのは、本質的に不安定な原発へ依存してきた結果であり、原発への依存が、日本のエネルギー政策をゆがめてきたことは明らか。3.11後の新たなエネルギー政策は、原発依存からの脱却をこそ選ぶべき。

該当箇所 2.(3)経済効率性 および 根拠となるコストに関する参考資料
意見)電源別コストの試算は、公正に算出し公表するべき 
理由)エネルギー種別ごとの比較には、エネルギーのライフサイクル全体を捉え、環境影響や、廃炉・安全対策・廃棄物処理費用等を含めて評価すべき。原発のコストは部分的に開示され、全体像が見えにくく、データ自体の信頼性が低い。電力会社にデータを公表させ、エネルギー種別、電源別コストを試算、評価すべき。また、再エネのコストとされる系統安定化費用や送電インフラ整備等は、本来、安定供給のため必要な公共インフラであり、全体のコストと位置づけるべき。

該当箇所 3.(2)電源構成 および 図 4.(2) 3省エネルギー
意見)野心的な省エネの想定こそが求められる
理由)経済成長に比例してエネルギー需要が高まるという古典的な手法による想定はやめ、2030年のエネルギー需要予測を低く想定したうえで、省エネの目標を高く、少なくとも30%削減を目標とすべき。東京都は、国に先駆けてキャップ&トレードの制度を導入し、大幅な削減を達成、やればできることが証明されている。

該当箇所 3.(2)電源構成 および 図 および 4.(2)2再生可能エネルギー
意見)再生可能エネルギーの意欲的な拡大目標を掲げるべき
理由)再生可能エネルギー比率が貧弱に過ぎる。環境負荷が低く、純国産のエネルギーを増やすことを最優先にすべき。省エネによって需要量を30%減らすことを前提に、再生可能エネルギーを欧州に匹敵する50%に増やす目標を掲げるべき。固定価格買取制度は、現行のとくに太陽光発電の抑制的制度改正ではなく、再生可能エネルギーの優先接続を確立するなどの拡大に資する見直しこそが行われるべき。再生可能エネルギーの導入コストもグリッドパリティに近づいており、安全対策や環境対策等費用の面からも最も安価で安定したエネルギー源であり、優先的にその導入を促進する制度設計を行うべき。

該当箇所 3.(2)電源構成 および 図 および 4.(2)3化石エネルギー
意見)温室効果ガス排出量を増加させる石炭火力の増強はやめるべき
理由)最新型でも、排出量は天然ガス発電の2倍となる石炭火力を温存させる案は、温暖化防止のためには石炭火力の割合を大きく減らそうという世界の潮流からは大きく逸脱している。計画されている石炭火力が全て動きだせば、日本の排出量は大幅に増加してしまう。2015年末COP21において新たな地球温暖化対策の強化がめざされているときに、世界の努力に逆行する石炭火力の増強はやめるべき。

該当箇所 3.(2)電源構成 および 図 4.(2)4原子力
意見)再稼働、運転期間延長を前提とした原発の高すぎる比率は、多くの国民が容認できない
理由)原発20~22%は、現時点で一基も稼働しておらず、40年を経過した、あるいは経過が近い原発が多数存在することからも、非現実的な想定である。達成するための安全性をおびやかす再稼働、運転期間延長を、周辺自治体はもとより、国民は認めることはできない。経済性が問題とされるが、原発のコストは社会的費用や追加安全対策費用を適切に含めればけして安くはない。政府は、原発が直面している困難を正しく認識し、原発事故の被害を直視し、原発依存からの脱却を求める国民の声に耳を傾けるべき。

該当箇所 3.(2)電源構成
意見)電力の自由化に向けて「ベースロード電源」という考え方を見直すべき
理由)原子力発電や石炭火力などベースロード電源比率を6割程度維持する考え方は、電力システム改革に舵をきったわが国にはすでにふさわしくない。欧州では、ベースロード電源という発想そのものがなくなり、かわってメリットオーダー方式により、電力取引市場から、最も安価なエネルギー源として、風力などの再生可能エネルギーが率先して取引されているという。日本でも、電力自由化の中で、各電源はその価格のみならずその特質においても競争し、取引され、需要と供給の駆け引きによって、その割合も変動していくことになろう。原発や石炭火力をベースロード電源として位置付け、優遇することは、市場競争をゆがめ、電力システム改革の意義を損なうことに繋がる。

「長期エネルギー需給見通し(エネルギーミックス)」に対する意見」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: パブリックコメントを提出しました。 |  こだいらソーラー

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